3. 明るくて気持ちのよい物件写真を撮ろう! -露出・ホワイトバランス-

明るくて、清潔感のある写真は見ていて気持ちが良いものです。また、温かみのある写真は見る人に安心感を与えます。これは物件の写真にも言えることで、暗い写真や色のバランスの狂った写真はそれだけでマイナスの印象になってしまいます。このページでは、明るい写真や写真のすっきりとした色味についてお教えします。

見た目よりも暗い写真になってしまうのは?

撮影した写真が見た目よりも暗くつぶれていたという経験は、ほとんどの人がもっているのではないでしょうか。俗にいう逆光写真が典型的な例なのです が、物件撮影の場合は特に、逆光で部屋の中が真っ暗な写真になりがちです。窓のあるお部屋を撮影するときには、窓も入れ込んで撮影することが多いですよ ね。すると、窓から入ってくる光が逆光になって、キレイに写すべき部屋の中が真っ暗になってしまうのです。

窓から入る光の影響で逆光になった写真

そこで、逆光に近い条件で物件を撮る場合は「AEロック」というテクニックを使います。スマートフォン(iPhone)では画面をタッチするとその場所にピントが合うことは割とよく知られていますが、画面の中を長押しすると、その位置にピントを合わせると同時に(タッチした部分の)明るさを計り、この範囲で明るさを調整してくれるのです。逆光などで明るさがしっくりこないときは、被写体の明るすぎず暗すぎないちょうどよい明るさの部分を長押してAEロックで明るさをコントロールし、気持ちのよい明るさの写真を撮ることができます。いずれにしても夜よりも昼間の撮影の方が部屋を明るく写真に映し出してくれますので、撮影時間帯、カーテンの有無などの準備がスマートフォンでの撮影基本です。また、物件サイトに掲載する場合は、フィルター機能を使って撮影済みの写真を少しだけ明るく設定すると見栄えが良くなります。

窓の明るさが影響して全体が暗くなってしまっているので、少し暗めの要素である床のあたりを長押ししてみる
それでもうまくいかないときは、窓など極端に明るい被写体を避けられるアングルで撮るか、写真レタッチアプリなどを使い、後処理で明るさを調整してみましょう。

写真の色が不自然な時は

撮った写真の色が不自然にオレンジがかっていたり、黄色かったり、青白かったりしたことはありませんか?撮影したあなたが不自然と感じた色味は当然、ほかの人から見ても不自然で違和感をもたれてしまうことでしょう。

色のバランスがくるった例(電球や蛍光灯など人工光源だとこのような症状が出やすいです)

残念ながらスマートフォンのカメラでは、設定項目が多くはないため撮影の時点で色のバランスを狙い通りにコントロールすることは非常に難しいので、

  1. 少し明るめに撮影してズレた色味を目立たない方向でまとめる。
  2. 有料の高機能なカメラアプリで色温度といわれるパラメーターを操作して撮影する。
  3. レタッチソフトの色温度というパラメーターをいじって後から調整する。

というのが現実的な手段となります。

高機能なカメラアプリを使用し、明るさやホワイトバランスを調整して撮影するのが効率的です。デフォルトのカメラアプリでもちょっと明るめに撮影することで色ズレの違和感がある程度緩和されることがあります。撮影に時間が欠けられない場合は写真レタッチアプリを利用して後処理にまわすのも1つの方法でしょう。

上の写真をレタッチアプリで明るくし、色温度を整えたことで不自然さは軽減されている。
レタッチアプリLightroom。色温度というパラメーターを調整すると色に関する違和感は緩和されることが多い。鮮やかさやコントラスト、逆光の補正も出来て非常に高機能。

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